教習びんびん物語 ラーメン探訪

教習びんびん物語  ラーメン探訪

免許取るゾ

だいぶ前の話です

バイクの免許を取れない環境でした
取れないから無しで乗る!
なんて
良識ある大人が そんなこと出来ないので
一念発起
大型自動2輪 取得 決意!

小田井の2輪車専用教習所ロックオン
(現在は無くなって宅地化)

準備期間に半年を費やし
資金確保 とにかく色々調べてシミュレーション繰り返し 筋トレメニュー増やして身体も絞った

技術を習得するには教わる側の姿勢や覚悟が必要だと思う

いいオヤジが年下に罵倒され足を蹴られ それでも怒らないヤツが公道を走れるライセンス(昔の話ですよ)

前日に頭を丸めて入校
もちろんそんなことしなくていいのだけど形から入って自分を追い込み鼓舞する

ひとつも落とさず課金せずクリアするぞ
の意気込みだったがやはり実技は
やってみる しかない

ゼファー750重い
CB750も重い

スラロームは倒し込みとアクセルのリズム
一本橋は ニーグリップ強め 上半身力抜いて遠くを見る

自分なりに導き出した答えだが
とにかく反復練習あるのみ!

教官によって微妙に指導ニュアンスが違った
グァっとファっと等々『擬音』を多用されても反抗せずに絶対服従

軍隊の新兵のごとし
愛と青春の旅立ち

なんとか見極めもらって第2段階へ

色んな人

慣れてくると必死感薄れる
雨が微妙だと当日キャンセル
快適に乗りたいですねィ

ゼッケンが黄色になると周りの人を観察する余裕が出てくる

受付で教官に怒られてる青年
「どうするの?もう2ヶ月以上空いたよ!」
まさか こんなところにも不登校が…

E-Girlsに混じってそうなチンピラ臭強いギャルが
「嫌いな教官だったから全無視した~」こいつ 性格ドブ だな
目上の人に 少しは敬意を払いなさい

施工会社の社長の趣味嗜好でツーリングチーム発足の社命
『費用全額負担』らしい オジサンの集団
ひとり検定落ちた理由を問い詰めて教官を大人数で囲んでおる
ヤカラだ…

彼氏の影響で免許取りま~す
(そこそこブスで癇に触るアニメ声 大須のメイドカフェにいそう)
な女子大生が転倒したバイクを
「起こして~❤️」アピール
知らねぇ 頑張れ 自分で起こすか
助けてもらえるスキル上げろ
イエス!高須クリニック

『必須条件』『資格』でしかない
普通自動車免許と違って
趣味性高い 意識としては
はるかに能動的であるはずの2輪車教習で 色んな人がいるものだ

この時点で公道へ出してはいけない予備軍をたくさん見かけた気がするのだが…

ラストスパート

教習直前に準備の時間帯
ベンチに1人の男がいた

30代前半くらい 細身 美容師がカットしたであろう
『オシャレ坊主』ヒゲも整えられている かたわらには アライ のハイエンドなヘルメット

「ふぅぅぅぅぅ…」
長~いストロークでタバコの煙を吐いている
落ち着いた なんてイイ雰囲気な野郎だ
全身から みなぎる デキる感 そうか
コイツぁ『手練れ』だ
長年 中型で満を辞して~からの~
大型ステップアップ
余裕のかたまり なのか

バリカンを駆使して自分で丸坊主にした
青光『受刑者』チックで当時 本当に
お金無くて教習所のヘルメット使い回してる自分とは えらい違いだ

教習開始
態度諸々優秀だったので
教官が顔を見るなり
「はい!○○さん自主トレ!」
いいのかよ模範囚ボーナス ゲッチュ

お言葉に甘えて 好き放題
わざとバイク倒して起こす練習
自分の愛車じゃ絶対やりたくないけどいつか必要かもしれないスキル
ひとりで出来た自信は尊い
自分じゃなくても 他の誰かを助ける機会が今後あるかもしれない

『Mi2』観た翌日
急制動ストレートで遊んで
調子乗ってストッピーやウィリーして遊んでたら
さすがに警告された

楽しい教習終了で全員集合
教官が叫んだ
「早く!走って!」
遠いCB400の駐車場所から汗だくの変な走り方のヤツが見える
あの『フンイキ』だ!
緑ゼッケンだし
初心者だったのか

後日 集合時間にプロテクター着けてないと叱責されていた
彼は 上級者 ではなく ただ ただ
『動作の遅い人』 だった

なんだかんだノーミス ノーコンティニュー 無傷で検定も終了
この支配からの 卒業

教習所はバイクの『動かし方』を習得するところ
これから色々な人の話聞いて考えて試して安全で快適な『乗り方』は
自分自身で確立していくしかない
と思います

2輪車が最初の免許な人は
クローズコース限定なのが いきなり『公道』を走る重大さを認識して緊張して慣れてほしいと願うばかりです

当時は 自宅が最寄り駅から遠かったので自家用車で試験場へむかう
郊外 渋滞 駐車場探し迷走 混雑
長時間ストレス

愛知県あるある
『平針』が最大の難関だった

ラーメン探訪

ラーメンが好きだ
食べログは信用しない
ネガティブ投稿を見かけるの嫌悪感
当たりかハズレか自己責任でイイ

行列とか嫌いなので平日の開店直後を狙って入店

前々から気になってたところ
入る 全30席くらいの規模
カウンターに座る
店主が水持って注文取りに来る

日焼けというより肝臓悪そうな黒い顔
毛がね…毛が…
クールポコの餅つく側っぽい
スタミナラーメンの看板に負けてない
男性ホルモン増し増しの見た目

吉と出るか凶と出るか楽しみ
待つ スマホ開ける

なんだか
厨房が騒がしい
さっきの店主が大声で まくし立てる!
もうひとりに対して叱責しているようだ
どこも人間関係ギクシャクして大変だよね~
と思ってたら

急に…
音が消えた!

えっ!どーした?不自然な…

ハヤブサ で来たから
はじめての場所は脱出経路を確認のために周回するのだが
そういえば裏口に 原付 が置いてあった
ピンクと白のパステルカラー
テール長いナンバー曲げ上げ
悪いことするぞな 珍走ヤンチャ系

もうひとり…アルバイト店員は
ヤンキー不良少年?
怒鳴った店主をサイレントに…
刺した?
店主絶対絶命?

どーする?どーする?
落ち着け 俺 まず身を守れ
武器は…『割りばし』と『レンゲ』しか無い
脱出!通報!待ってろ店主
必ず(誰かが)助けてくれる!

身をかがめて座ってた椅子の足を掴む
状況確認
厨房の中を うかがう すると

店主 健在

相対するは…少年

その 少年…が…泣いてる
しくしくしくしく
静かに 泣いてる
小柄で可愛い顔した少年

思ってたのと違う!

可愛い顔
マイケルだったらネバーランドでイタズラしそうだ

泣いてばかりいる子猫ちゃん
犬の お巡りさん
困ってしまってワンワンワワン
そんな無能警官が拳銃携帯してるのどうかと思う まさに 膠着状態

しばらく沈黙が続いて
店主が口をひらく
「…俺…ツンデレ…だからさ…」
ちょっと何言ってるかわからない

ごめんね もう怒らないよ
なこと言ってる
DVのカップルか!
てか俺のラーメンは?

でも ね やっぱり同じミスを繰り返して
呼んでも返事がないと
不安になっちゃうから…

この店も これからどうなるか わからないけど…
(将来を語り出した)店主

少年が唇かんで見つめ返す

ここは
シェアハウスのリビングじゃなくて
ラーメン屋の厨房ですよ
ティラースウィフト
『We Are Never Ever Getting Back Together』が脳内リフレインする

おい おい
まさか キスするのか?
俺のラーメンは?

少年は小中学校に馴染めず地元の悪い子たちの仲間にされ 心配した親が 知り合いである店主を頼って預けた…
らしい背景なのであった

一緒に頑張っていこうよ みたいな言葉に

涙こぼれ落ちないように上を向いて口の中で舌をコロコロしてる少年
昔の 柳葉敏郎の演技か!
一体 何を見せられているのだ

二の腕で涙を拭いた少年が何か決意した表情で店主を見つめる
やだ~可愛い~❤️
…ラーメン?…

他の客が入って来た
急に時間が動き出した
まるで何事もなかったかのように…
直前の出来事を知るよしもない

「お待たせしました~」
そのとおり
スゲー待ったよ
途中 変な恋愛ドラマ観せられたし~

急いで
もう味なんかよくわからないラーメン呑み込んで会計
「ありがとうございました~また お越しくださいませ~」
そのキメ台詞よく言えたな店主
こんな気まずい食事はじめてだよ
ごちそうさまでした!

この後イオンモールで仲間と合流した少年は
「さっき店でケンカ」などと
イキッて吹聴するのだろうか?

汗だくで空を仰ぐ
しかし この御時世
店主もあわれだ
ハラスメントだなんだを怖れたのか
徒弟制度なんてのは崩壊したのか
技術は習得する側にも覚悟や それなりの態度が必要だと思うのだが…

色々クリアして手にしたライセンス

漫然と必需品のように取得する普通自動車免許と違い
バイク乗りは
もっともっと意識高いはず!

初心忘れず『プライド』保って
安全運転で楽しもう

改めて誓いを立てた日でした

あとで調べた
この店の食べログは

3.0でした

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コメント

  1. スバラシイ!
    どうしてこうもRIDE MATEの皆さんはスバラシイ文章を書くのか!
    読んでて楽しい!
    言葉の選び方、使い方が絶妙!
    プッと笑わせるユーモアセンス!
    長い文になればなるほど難しくなるはずなのに、最初から最後まで飽きさせないテンポ!
    うーん、自分も文章書くときに少し見習わなければいかんなぁ…

    • ありがとうございます

      いつも思い付きを一気に吐き出すので加筆訂正は しています

      今回は『下ネタ』封印で
      やってみました